皆さんはシートカバーというとどんな物を想像しますか?
恐らく一昔前の乗用車やタクシーに付いている白いハーフカバーやカー用品店で箱売りされている汎用型のカバーを想像される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしシートカバーは年々進化を遂げてきました。数々のメーカーが参入し本革を使用したものやパンチング加工を施したもの、メッシュ加工により通気性に特化したもの等あらゆる角度から技術力を競い合っているのです。
その中でも業界屈指の人気を誇るクラッツィオのシートカバーを最近納車したばかりの筆者の車に装着したのでレビューしていこうと思います。
今回筆者が購入したシートカバーはプライムシリーズのクラッツィオプライムというもので、メーカーのラインナップでは中くらいの物だ。因みにミニバン専用の最上級グレードとされるハイクオリティシリーズのアルカンターラセレクションの値段は128,000円と中々の値段である。
その他にもスタイリッシュシリーズであるSWやコンフォートシリーズのジャッカなどバリエーションは非常に豊富だ。
購入した目的は純正シートの素材が好きでは無かったことと、子供の食べこぼしやチャイルドシートによる傷防止の為である。シートカバーを検討し始めた当初は「なにか適当に保護出来ればいいや」ぐらいの気持ちだったのだが、シートカバーについて色々と情報を集めるうちにクラッツィオへとたどり着いてしまった(笑)
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取り付けてみての感想
上の写真が実際に取り付けた物で取り付けに要した時間は完全一人作業で約5時間。特に難しい作業も無く説明書も車種毎に写真付きで丁寧に説明されているので素人でも安心だ。気を付けて欲しい点は、カバー自体がかなりピッタリ作られている為に取り付けの際、瞬間的な力とコツはそれなりに必要になってくる事だ。
取り付け後に体の節々が痛くなることは無かったが、メーカーからの取り付けの際の注意点としてシートとカバーを馴染ませる為に何度もカバーの上を撫でる必要があり、あらかじめ全ての指先にテーピングをした上で作業することをお勧めするとあったのだが、甘くみていた筆者は軍手のみで作業し指の爪と肉が剝がれそうなほど痛くなり、2日ほど箸が上手く持てなかった(笑)
取り付けて最初に気付いたのはカバーにヨレがないこと。これにより従来のシートカバーにあったズレによる不快感が完全に取り除かれていたのである。車種別に専用設計されているだけあって上の写真の通り視覚的にもシワは一切無く、既に数人の知人に見せてはいるがいずれもシートカバーだと気づく人はいなかった。
上の写真はヘッドレストを下から撮影したもの。実はこのヘッドレストが曲者で、筆者はこれの取り付けに一番苦労した。真ん中の部分が折り返しになっているのだが、生地がほとんど余っていないので折り返せる長さまで強引に引っ張る必要があり、折り返そうとしてもその瞬間に力が分散されて折り返せなくなってしまうのである。
幸いにも生地が破れることもなく全てのヘッドレストに取り付けることが出来たが、女性など力の弱い方にとっては最大の難所になりそうだ。でもフィット感は抜群。
座面の側面部分の写真。シートラインも強度の高いダブルステッチで綺麗に仕上がっている。ほつれ等も今の所は皆無。
シート背面の写真。背面にはポケットが付いており、カバーのフィッティングの際に強く引っ張ったりしたが作りが頑丈なので、破れたり伸びたりといったこともなかった。
乗り心地は?
座面や背もたれが柔らかいため連続8時間の長時間の運転でもお尻が痛くなることは無かった。座面から滑るようなこともなく、カバーだということを忘れてしまう程。しかし素材の都合上通気性は皆無な為、暑がりな方や汗っかきな方は蒸れとの戦いになるかも知れない。
蒸れが気になる方はパンチングが施されたタイプのカバーや通気性に特化したタイプのカバーもクラッツィオシリーズから販売されているので参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
中々奮発した買い物ではあったが結果的に良い買い物が出来て大変に満足しています。水の弾きも良好で、雨の日に子供が泥でシートを汚しましたが、拭き取るだけで汚れは一切残りませんでした。何よりも見た目の印象が大きく変わりシートに座る瞬間が毎日の楽しみでもあります。
今回購入したカバーは筆者が乗る車に取り付けたのですが、家族からの評判も上々だったので、実は奥さんの車用にもカバーの購入を検討中です(笑)
車を購入後間もない方、既に数年乗っている方でもカバーを取り付けてみるとガラッと雰囲気が変わるので、なにか変化を取り入れたい方は購入を検討してみてはどうですか?
それではまた!